白髪一雄(しらがかずお 1924-2008)は、戦後日本の前衛美術を牽引した具体美術協会の中心メンバーのひとりとして知られています。床に置いたキャンバスに足で絵具を塗り広げる「フット・ペインティング」などにより、絵画における身体表現の可能性を追求し続けました。
本展は、白髪の出身地である兵庫県尼崎市の「白髪一雄発信プロジェクト」と新潟県立近代美術館との共同により開催する展覧会です。尼崎市が所蔵する白髪作品に、当館所蔵の白髪作品をはじめ、元永定正、斎藤義重、末松正樹、江口草玄、難波田龍起らの作品を加えた約80点を「白髪一雄」「行為の痕跡」「痕跡に溢れる詩情」の三部構成で展示し、何ものにも囚われない、自由に表現された身体と精神との痕跡を見ます。
主催 新潟県立近代美術館、尼崎市
後援 新潟県教育委員会、長岡市、長岡市教育委員会
※画面上部の画像:白髪一雄 《天富星撲天雕》1963年 尼崎市蔵
■講演会「白髪作品を味わう」
床に広げたキャンバスの上を素足で滑走して描いた白髪一雄。その特異な画法がどうやって生まれたのかや、世界中で高く評価されている彼の作品の見どころを、分かりやすく解説します。
日時:2024年1月14日(日)13:00~14:30 当館講堂にて/聴講無料/申込不要
講師:平井章一氏(関西大学文学部教授)
■美術鑑賞講座「企画展より 白髪一雄と同時代の作品を見る。」
自身が参画した0会や、具体美術協会での出品作など、白髪の作品を通覧するとともに、同時代の他作家による、熱き思いのたぎる抽象絵画の表現を鑑賞します。
日時:2024年1月27日(土)14:00~15:30 当館講堂にて/聴講無料/申込不要
会場:当館講堂
講師:松矢国憲(当館学芸課長)
■作品解説会
日時:2024年2月10日(土)、2月25日(日)14:00~ 当館企画展示室にて/参加には本展の当日観覧券が必要です/申込不要
日時:2024年1月14日(日) 9:00~17:00 *入館は16:30まで。
対象展:企画展「行為と詩情―ACTION & POETRY 特別展示:尼崎市コレクション 白髪一雄」(※コレクション展は対象になりません)
内容:中学生以下の子を同伴する保護者の観覧料が無料になります。子ども1人につき保護者2人まで。
白髪一雄《天傷星行者》1960年 尼崎市蔵 |
白髪一雄《天女の舞》2000年 尼崎市蔵 |
白髪一雄《志賀#107》1973年 新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵 |
元永定正《作品 ピンク・赤・91》1960年 新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵 |
江口草玄《作品No.7》1955年 新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵 | 中村木子《作品C》1950年代中頃 新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵 |
難波田龍起《森の詩》1960年 新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵 | 斎藤義重《作品1》1957年 新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵 |
2024年01月13日(土) ~ 2024年02月25日(日)
9:00~17:00
※チケットの販売は16:30まで
1/15(月)、22(月)、29(月)、
2/5(月)、13(火)、19(月)
当日券:一般1,000円 (800円)
大・高校生800円 (600円)
※中学生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
※大学・高校生は学生証を提示してください
※障害者手帳をお持ちの方は免除になります。手帳をご提示下さい。
新潟県立近代美術館
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