新潟県立近代美術館

描く人、安彦良和
Yasuhiko Yoshikazu: Divine Animator and Draftsman

概要

アニメ&漫画界のレジェンド・安彦良和の魅力に迫る、過去最大級の展覧会

『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー兼アニメーションディレクターをつとめ、また、『アリオン』『巨神ゴーグ』等のアニメ監督としても知られ、さらには『王道の狗』『乾と巽-ザバイカル戦記-』といった日本の古代史や近代史をテーマとした歴史漫画も手がけてきた安彦良和(1947-)の魅力を存分に味わえる回顧展です。初公開を含むアニメ制作時の貴重な資料、端正美麗なカラーイラスト、漫画原稿など800点以上の作品資料をもとに約50年にわたる創作の軌跡を紹介します。

開催概要

[会   期]    令和8年3月7日(土)~5月24日(日)  
[休 館 日]   毎週月曜日(5/4㊊は開館し、5/7㊍は休館)
[観 覧 料]   
  当日券 前売券
一般 1,700円(1500円) 1,500円
大学・高校生 1,000円(800円)  ―
中学生以下 無料  

・( )内は有料20名以上の団体料金
・障害者手帳をお持ちの方は観覧料が免除されます。受付で手帳をご提示ください。
・大学・高校生は受付で学生証をご提示ください。
・企画展観覧当日に限り、コレクション展の観覧料が免除されます。

[開館時間] 9:00~17:00(観覧券の販売は16:30まで)
[主  催] 新潟県立近代美術館、UX新潟テレビ21、安彦良和展新潟実行委員会
[企画制作] 毎日新聞社、MBSテレビ
[企画協力] PONTOON
[協  力] アニメ特撮アーカイブ機構、潮出版社、NHK出版、科学映像館を支える会、Gakken、
             KADOKAWA、 九月社、講談社、スタジオぬえ、創通、中央公論新社、東映、東北新社、
             バンダイナムコフィルムワークス、文藝春秋
[特別協力] 新潟県立美術館友の会
[後  援] 新潟県教育委員会、長岡市、長岡市教育委員会

前売券

 1,500円(一般のみ) 
 1月13日(火)から3月6日(金)まで販売します。
 電子チケットのご購入はこちらから⇒(準備中)

安彦良和(やすひこよしかず) プロフィール

1947年北海道遠軽町に開拓民の3世として生まれる。66年弘前大学入学、学生運動に参加したことから退学となり上京、79年に『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインとアニメーションディレクターを担当、83年に『クラッシャージョウ』で劇場版アニメの初監督を務める。テレビアニメ作品では83年放送に『巨神ゴーグ』で原作、監督を務める。79年に『アリオン』で漫画家としてデビュー。89年以降は漫画に専念し、『ナムジ-大國主-』『虹色のトロツキー』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』などを発表。2025年3月より集英社週刊ヤングジャンプにおいて、新連載『銀色の路-半田銀山異聞-』(ぎんいろのみち-はんだやまいぶん-)の短期集中連載を開始。安彦良和氏近影

展示構成

1章 北海道に生まれて

北海道遠軽町のハッカ農家に生まれ、幼い頃から絵を描くのが大好きな少年でした。授業の要点をまとめた中学時代のイラスト入りのノートや大学時代に描いた漫画『遙かなるタホ河の流れ』などにより、「描く人」の原点を探ります。

『遙かなるタホ河の流れ』上巻より

2章 動きを描く

学生運動に身を投じたことにより、大学を退学になった安彦。上京して「虫プロダクション」の養成所へ入り、アニメーターとして歩み始めることになります。その後、『宇宙戦艦ヤマト』で注目を集めた安彦は、様々な作品の中で、生き生きとしたキャラクターを描きました。初期のアニメーション作品『わんぱく大昔クムクム』、『宇宙戦艦ヤマト』、『無敵超人ザンボット3』などを紹介します。

『無敵超人ザンボット3』 設定資料  ザンボット3 武装ザンボット・ブロー決定稿 
© 創通・サンライズ

『さらば宇宙戦艦ヤマト  愛の戦士たち』ポスター原案 
© 東北新社/著作総監修 西崎彰司

3章 カリスマ・アニメーターの誕生

花形アニメーターとして活躍する安彦は、『機動戦士ガンダム』ではキャラクターデザインとアニメーションディレクターを務めました。社会現象を巻き起こすほどの人気作品となった『機動戦士ガンダム』の制作において、安彦が果たした役割を貴重な資料やイラスト原画により 紹介します。

『機動戦士ガンダム』(劇場版)宣伝ポスター用イラスト原画 1981年 ©創通・サンライズ
『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙(そら)編』(シャアとアムロの決闘)原画 © 創通・サンライズ

4章 アニメーターとして、漫画家として

1980年代のアニメーションブームの中で安彦は、アニメーションの監督や小説の挿絵、漫画執筆など、旺盛な制作意欲を見せました。安彦が監督を務めたアニメや小説挿絵、小説、さらには実現しなかった企画まで、安彦の挑戦を振り返ります

『ネオ・ヒロイック・ファンタジア アリオン』宣伝ポスター用イラスト原画 ©安彦良和・THMS

『クラッシャージョウ』『ジ・アニメ』1983 年2 月号表紙イラスト原画 © 高千穂& スタジオぬえ・サンライズ

5章 歴史を描く

1989年以降、漫画に専念するようになった安彦は、日本の古代をテーマにした『ナムジ』をはじめ、日本の古代・近代史、さらには西洋史やキリスト教をテーマにした作品を手掛けるなど、歴史漫画家として数多くの作品を生み出しました。日本近代の戦争を描いた『虹色のトロツキー』、キリスト教を主題とした『ジャンヌ』『イエス』などの歴史漫画を紹介します。

『ナムジ』より © 安彦良和/ KADOKAWA
『虹色のトロツキー』第5集第3章より 漫画原稿 1994年 © 安彦良和/潮出版社

6章 安彦良和の現在

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で再びアニメーションに携わるようになった安彦。最新のアニメーションや長編漫画などから、今もなお第一線で活躍を続ける安彦の作品にこめられた思いを読み解きます。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN    V 激突ルウム会戦
Blu-ray Disc Collectorʼs Edition(初回限定生産)』 飾れる収納箱用イラスト原画 
© 創通・サンライズ
『 乾と巽ーザバイカル戦記ー』第1話より 漫画原稿 2018年 ©安彦良和/講談社

 

基本情報

会期

2026年03月07日(土) ~  2026年05月24日(日)

開催時間

9:00~17:00
(美術館窓口での観覧券販売は16:30まで)

休館日

3/9(月)、3/16(月)、3/23(月)、3/30(月)、4/6(月)、4/13(月)、4/20(月)、4/27(月)、5/7(木)、5/11(月)、5/18(月)

観覧料

当日券:
一般 1,700円(1,500円)
大・高生 1,000円(800円)
※(  )内は有料20名様以上の団体料金
中学生以下無料

会場

新潟県立近代美術館
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