概要

静岡県に位置する久能山東照宮は、「東照大権現」として神格化された徳川家康を祀る全国東照宮の中で、最も創建の古い神社です。江戸幕府を開き、天下太平の世の礎を築いた徳川家康は、元和2年（1616）に駿府城で75年の生涯を閉じ、亡骸は遺言によりその日の晩に久能山へ移され、ここに埋葬されました。元和3年12月に二代将軍徳川秀忠の命により久能山東照宮が創建。平成22年（2010）にはその本殿・石の間・拝殿が国宝に指定されています。付属する博物館には、奉納された家康所用の甲冑や晩年の手沢品、徳川歴代将軍の武具、直筆の書画などの宝物2000点以上が収蔵されています。
本展では、こうした貴重な宝物の中から、国宝2点・重要文化財31点を含む選りすぐりの名品の数々およそ100点を一堂に展示します。特に、歴代の十五代将軍全ての甲冑の展示は見どころの一つです。徳川将軍家の美術工芸品を通して、江戸時代の武家文化の精髄をお楽しみください。

会期中、一部展示替えがあります。
（前期：～7月21日（月）／後期：7月23日（水）～）

主催　　　新潟県立近代美術館、BSN新潟放送、新潟日報社、徳川十五代将軍展新潟実行委員会
特別協力　久能山東照宮　　　
企画協力　堀本一繁（福岡市博物館主任学芸主事）
協力　　　静岡鉄道 日本平ロープウェイ、新潟県立歴史博物館、新潟県立美術館友の会
後援　　　新潟県教育委員会、長岡市、長岡市教育委員会、新潟県神社庁、長岡新聞社、NCT、
　　　　　FMながおか80.7
特別協賛　福宝　家族葬そら

チケット情報

※（　）内は有料20名様以上の団体料金です。
※障害者手帳をお持ちの方は観覧料が免除になります。受付でご提示ください。
※大学生、高校生は受付で学生証をご提示ください。

前売券情報はこちら
※前売券は6月26日（木）まで、インフォメーションセンターえん（新潟日報メディアシップ1階）など県内プレイガイド、新潟県立近代美術館、新潟県立万代島美術館、前売券（電子チケット）販売専用サイトよりお買い求めください。
※NIC新潟日報販売店でもお取り寄せできます。

※学校向け団体観覧のご案内はこちら、障害者の方へのご案内はこちらをご覧ください。

国宝・久能山東照宮

久能山の始まりは、推古天皇の御代（7世紀頃）秦氏の久能忠仁が初めて山を開き一寺を建て、観音菩薩の像を安置し補陀落山久能寺と称したことです。
静岡を愛した家康は、没後は久能山に埋葬するようにと遺言を残し、二代将軍秀忠の命により久能山東照宮が建造されました。神社は駿河湾に面した久能山の南斜面の表参道（1159段の石段）を登った上にあります。
元和2年（1616）以来、50年毎の御神忌には、社殿を始めとした諸建造物の塗り替えや修復が大々的に行われており、近年では平成18年（2006）に社殿の塗り替えが完了しました。平成22年（2010）にはその本殿・石の間・拝殿が国宝に指定されています。また平成27年（2015）には鎮座400年を迎え、様々な催し物が開催されました。
久能山東照宮には歴史博物館（昭和40年開館）が併設されており、久能山東照宮に伝わる伝世の宝物を保存・管理しています。

神となった家康の像 東照大権現像 作者不詳　天海僧正賛写 江戸時代（17～18世紀）

展覧会の見どころ　

徳川十五代将軍の甲冑が一堂に。

関ヶ原・大坂の陣で 勝利を導いた甲冑 初代家康所用 ［重要文化財］ 歯朶具足 桃山～江戸時代初期（16～17世紀） 〈前期展示〉	若き家康が桶狭間の戦いの 前哨戦で着用したとされている 初代家康所用 ［重要文化財］ 金陀美具足 桃山～江戸時代初期（16～17世紀） 〈後期展示〉
二代秀忠所用 茶糸威具足 江戸時代前期（17世紀）	三代家光所用 紺糸素懸威具足 江戸時代前期（17世紀）
四代家綱所用 貫衆具足 明暦2年（1656）12月製	五代綱吉所用 縹糸威具足 江戸時代中期（17～18世紀）
六代家宣所用 白糸威具足 江戸時代前期（17世紀）	七代家継所用 写形歯朶具足 江戸時代中期（18世紀）
八代吉宗所用 紺糸威鎧 江戸時代中期（18世紀）	九代家重所用 黒糸威鎧 江戸時代中期（18世紀）
十代家治所用 写形歯朶具足 江戸時代中期（18世紀）	十一代家斉所用 紅糸威具足 江戸時代後期（18～19世紀）
十二代家慶所用 縹糸素懸威具足 江戸時代後期（19世紀）	十三代家定所用 青糸威具足 江戸時代末期（19世紀）
十四代家茂所用 萌葱糸素懸威具足 江戸時代末期（19世紀）	十五代慶喜所用 卯花威胴丸 江戸時代末期（19世紀）

徳川家康の愛用品。

歴代将軍の書画など。

家光が描いた愛らしいフクロウ 枯木梟図　徳川家光筆 江戸時代前期（17世紀）	家光が奉納した京風の備前刀 ［重要文化財］ 太刀 銘 雲次 鎌倉時代末期（14世紀） 〈後期展示〉
吉宗はいちばん絵が上手だった 桃小鳥図　徳川吉宗筆 江戸時代中期（18世紀）	慶喜の趣味　当時最新式のカメラ プレモカメラ 明治時代（20世紀）

※すべて久能山東照宮博物館蔵

会期中のイベント

◇講演会「徳川家康公と久能山東照宮」

日時：6月28日（土）　14:00～15:30
講師：落合偉洲氏（久能山東照宮 名誉宮司）
会場：当館講堂
定員：165名
参加無料／申込不要／要観覧券
要整理券

◇作品解説会

日時：7月12日（土）／8月24日（日）　
　　　各日14:00～15:00
講師：久能山東照宮博物館 学芸員
会場：当館企画展示室
参加無料／申込不要／要観覧券

◇親子でアート！  ワークショップ
　 「戦国武将に変身～謙信、兼続の甲冑を着けてみよう～」

※県立歴史博物館連携事業

日時：8月9日（土）　14:00～16:00
会場：当館ロビー（予定）　※会場は変更になることがあります。
定員：親子8組（小学生以上）
参加無料／要事前申込
※申込方法　お電話にてお申し込みください。
　電話　0258-28-4111（9:00～16:00）
　5月7日（水）9:00受付開始
　先着順。定員になり次第締め切ります。

◇おしゃべりタイム

展示室内で声の大きさを気にせず鑑賞をお楽しみいただける日です。小さなお子さま連れでも気兼ねなくご来館ください。
日時：6月29日（日）／7月12日（土）／8月9日（土）
　　　各日9:00～17:00
※同時開催「親子ふれあいデー」
　中学生以下のこどもを同伴する保護者のコレクション展観覧料が無料になります。
　こども一人につき保護者2人まで。（「徳川十五代将軍展」は対象外）