開館30周年を記念し、明治時代から現代にかけての日本画の名品を選りすぐって展示します。
土田麦僊、小林古径、横山操ら新潟県が生んだ日本画の巨匠の作品をはじめ、竹内栖鳳、鏑木清方、加山又造、千住博まで名品の数々をご堪能ください。
■明治から戦前の日本画
伝統的な日本美術の特徴 —線や色彩、余白など— を生かした近代日本画の美をご堪能ください。
作者が愛知県一宮をはじめ、新潟や信州など各地でケシの花を写生して描きました。徹底して写実を追求し、繊細な線で葉脈まで克明に捉えています。華麗な色彩を使うのではなく、色数を抑えて、静謐で気品あふれる花の姿を描き出しています。 |
「睡郷」とは眠っている間に魂が行くところ、すなわち夢の中を意味します。その題名の通り、木箱の中で眠る子犬が描かれています。「動物を描かせてはその匂いまで描く」と言われた作者の本領が発揮され、子犬の柔らかな肌ざわりや体温までもが見る人に伝わってきそうです。 |
■戦後の日本画
戦後、日本人の生活が変化し、日本画も額装されるようになり、表現も変化します。
画家たちの新しい表現にも注目してみましょう。
■現代の日本画
現代の日本画はさらに変化し、様々な表現が生まれています。
繊細な技術や大胆な抽象化などをお楽しみください。
戦争に関連する作品を選び展示します。戦争を体験したとき、あるいは振り返るとき、作家の目に映る光景はどんなものだったのでしょうか。
寂しさ、悲しさ、虚しさの中から湧き上がる反戦への思いを作品の中に探ります。
見どころ
戦時中の家族への思い
ナチスに迫害され、家族を戦争や病気で失い、自らも終戦を待たずに亡くなったコルヴィッツは、生涯にわたり母子像を主題にしました。 |
画家が見た戦争
三芳悌吉は、軍需生産美術推進隊の一員として、全国の炭坑や軍需工場などで、労働者や勤労場面を主題として制作に励みました。 |
戦争とは何だったのか
阿部展也は戦後に戦争の意味を確認し、いかに生きるべきかを問い続けながら、メッセージ性の強い作品を次々と発表しました。 |
世界で起き続ける戦争
桑原実はアフリカ、ビアフラの内戦で食を奪われた子供たちの姿を第二次大戦中の集団疎開や戦後の路傍の子らに思いあわせて描きました。 |
※会期中展示替えを行います。
前期:12月26日(火)~2月18日(日) 後期:2月20日(火)~3月31日(日)
会期が3月31日までに変わりました(変更前:4月7日まで)。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
作品リスト・前期(224KB)
作品リスト・後期(339KB)
チラシ(9MB)
※画面上部の画像:ケーテ・コルヴィッツ《母と二人の子》1932-1936年(「反戦への思い」より)
2023年12月26日(火) ~ 2024年03月31日(日)
9:00~17:00
券売は16:30まで
12/29(金)~1/3(水)、
1/9(火)、15(月)、22(月)、29(月)、
2/5(月)、13(火)、19(月)、26(月)、
3/4(月)、11(月)、18(月)、25(月)、
一般430円(340円)
大学・高校生200円(160円)
※中学生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
※大学・高校生は学生証を提示してください
※障害者手帳をお持ちの方は免除になります。手帳をご提示下さい
新潟県立近代美術館
交通案内はこちら