2020年度 第4期

概要

展示室1「近代美術館の名品」

当館所蔵品の中から、美術史上重要な作品、人気の高い作品を選りすぐって展示します。

土田麦僊《芥子》(前期展示)1926年

華麗な色彩を排し、色数を抑えた配色と繊細な線によって描かれた芥子。画面には高い気品と寂寥感が漂います。

 

鏑木清方《春の夜のうらみ》(後期展示)1922年 ©Akio Nemoto

歌舞伎「道成寺」、安珍清姫の物語からの一点です。若く美しい僧安珍の裏切りにあい、闇に立ち尽くし、正気をなくした清姫が描かれます。

 

岸田劉生《冬枯れの道路 原宿附近写生》1916年

北方ルネサンスに傾倒し、劉生の代々木時代といわれる一様式を確立した時期の代表作です。

 

ジョン・エヴァレット・ミレイ《アリス・グレイの肖像》1859年

ビクトリア朝の中流階級の家庭の娘を、当時の女性の魅力と少女の純真さを兼ね備えたものとして理想化して描いた作品です。

 

展示室2「名画 世界一周」

世界各地の異国情緒にあふれる作品を選りすぐって紹介し、名画による「世界一周の旅」へご招待します。

 

〈日本人の眼〉が捉えた世界を、旅する

日本人の美術家が見た世界を、それぞれの作家のまなざしで追体験できます。

桑原実《駱駝の馭者(チュニジア)》1978年

   

 

日本橋から出発! ―アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、そしてまた日本へ

日本を出発し、日本へ帰る。まさに旅。展示室の中で「世界旅行」を楽しみましょう。

赤穴宏《日本橋の赤レンガ》1985年

   

 

多彩な分野で、魅せます

絵画だけではありません。版画も、彫刻も、工芸作品にも、異国情緒たっぷりな作品をご紹介します。

三浦小平二《焼きしめ花瓶「マサイ」》1970年

   

 

展示室3・前期「ルネサンスの版画」~2月14日(日)

デューラーとバルバリ、ルネサンスを代表する2人の版画家の作品を一堂に展示します。

アルブレヒト・デューラー(1471-1528)

ドイツルネサンス期に活躍したドイツ美術史上最大の画家。皇帝マクシミリアンの宮廷画家となり、ドイツ国内はもとより、諸外国にまで名声を得た。

 
ヤーコポ・デ・バルバリ(1440頃-1515頃)

イタリアの画家、版画家。ドイツで皇帝マクシミリアンⅠ世の宮廷画家となり、ネーデルラントでは女侯マルガレータの宮廷で働いた。イタリア美術をドイツ、ネーデルラントに伝える役を果たした。

 

記念すべき 西暦1500年の頃 ―相対する二つの世界観をみる

アルブレヒト・デューラー《「黙示録」第三図 四人の騎者》1498年(1511年の版)

終末へ向かう世界を描いたデューラー  

ヤーコポ・デ・バルバリ《ヴェネツィア鳥瞰図》(第3版)1500年(16世紀後半の刷り)

新時代の始まりを祝すバルバリ

6枚の版木を使った、幅3m近い木版画です。イタリアで開発された測地学や遠近法の精華とドイツの誇る木版技術とがあって実現したもので、当時の盛んな国際交流の結晶といえます。さらに今回、本作から影響をうけたコルネリス・アントニスゾーン《アムステルダム鳥瞰図》を特別に展示します。

 

 

デューラーの傑作版画を一堂に展示

アルブレヒト・デューラー《メレンコリアⅠ》1514年

この1点⑦ デューラー《メレンコリアⅠ》からつながる点と点  

 

 チャレンジ! おうちでワークショップ♪

  おうちでデューラー作品を楽しみましょう!

おとなのぬりえ(753kb)

アルブレヒト・デューラー《ウルリッヒ・ファルンビューラーの肖像》1522年

 

 

デューラー晩年の円熟した版画群の中の一枚。初版の時点では黒一色の単色木版画でしたが、およそ100年後、傷んだ版木に別の2版を新たに重ねて、立体感のあるキアロスクーロ版画として蘇らせたものと思われます。
紐をたどって… (727kb)

アルブレヒト・デューラー《6つの組紐文:第6葉 7つの編み目文様のある組紐文》1507年

原図はレオナルド・ダ・ヴィンチの下絵に基づくイタリアの銅版画ですが、デューラーは独自の変更を加えています。

 

 

展示室3・後期「水彩画の世界」 2月16日(火)~

水彩画の普及に携わった作家たちの作品など、当館所蔵の水彩作品を一堂に展示。みずみずしい水彩画の世界を紹介します。

 

チャールズ・ワーグマンの水彩画

チャールズ・ワーグマン(1832-1891)は、日本最初の漫画雑誌『ジャパン・パンチ』を創刊したイギリス人の画家、ジャーナリスト。高橋由一など日本の画家に多大な影響を与えたことでも知られています。本展では、そのワーグマンがイギリス公使館大使の旅に随行して描いた《新潟の家》を展示します。明治時代初期の新潟の様子を語る本作は、歴史的にも貴重な作品です。

チャールズ・ワーグマン《新潟の家》1870年

   

 

水彩画の普及に活躍した人々

大正から昭和の水彩画史に大きな足跡を残したのが水彩画の研究グループ「蒼原会(そうげんかい)」です。この会の結成に参加した小山良修(1898-1991/長岡市出身)の静物画、この蒼原会やその後結成された「水彩連盟」で中心的な役割を果たした小堀進(1904-1975)や荒谷直之介(1902-1994)の作品も紹介します。

小山良修《布上》1943年

   

 

 

水彩画の多彩な表現を紹介

三芳悌吉《柿、花梨》制作年不明

   

かつて大学の医学部で顕微鏡図を手がけた三芳悌吉(1910-2000)の細密な植物や果実の描写、また、夭逝の画家難波田史男(1941-1974)の繊細な線と色彩による作品群など、新潟県立近代美術館のコレクションから、水彩による多彩な表現を展覧します。

 


会期中展示替えがあります[前期:~2月14日(日)、後期:2月16日(火)~]

※画面上部の画像:竹谷富士雄《モンマルトル・昼下り》1978年

出品リスト(前期)(326KB)

出品リスト(後期)(301KB)

基本情報

会期

2021年01月05日(火) ~ 2021年04月04日(日)

開催時間

9:00~17:00
券売は16:30まで

休館日

1/12(火)、18(月)、25(月)、2/1(月)、8(月)、15(月)、22(月)、3/1(月)、8(月)、15(月)、22(月)、29(月)

観覧料

一般430円(340円)
大学・高校生200円(160円)
※中学生以下無料

会場

新潟県立近代美術館
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