作品リスト(379KB) チラシ(4.3MB)
会期中一部展示替えを行います。
前期:4/8(火)~5/11(日) 後期:5/13(火)~6/9(月)
新潟市出身の日本画家・金子孝信(1915~1942)は、東京美術学校を卒業後、程なく召集され、26歳の若さで戦死しました。令和6年度に新たに収蔵された孝信作品全8点をすべて展示するとともに、彼が選んだ2つの画題「都市風景」「人物」に関する同時代の日本画・洋画・版画等の作品を紹介します。
金子孝信(1915~1942)
1915年 (大正4)、新潟市の蒲原神社の宮司の家に生まれる。1935年 (昭和10)、東京美術学校日本画科に入学し、在学中から美術展への出品を始める。1940年 (昭和15)、同校を卒業するが年末に召集される。1942年(昭和17)、従軍先の中国湖北省において26歳で死去。新潟市潟東樋口記念美術館 (新潟市西蒲区) に常設の展示コーナーがあり、新潟市美術館や「にいがた文化の記憶館」での回顧展などにより、注目が集まっている。
蒲原神社の近くにかつて広がっていた田園風景と、その中にたたずむ子守りの女性。背中で眠る幼児は画家の姪といわれています。孝信が多く残した郷里の親族等をモデルとする人物画のひとつです。 |
孝信が美術学校時代に魅かれたのは、近代化しつつあった東京の都市風景でした。《日劇前》では、1933年有楽町に開館した映画館「日劇 (日本劇場)」の前を歩く二人のモダン・ガール、《銀座街頭》では、電燈に照らされた夜の銀座を描いています。
《子供達》は、孝信が夏休みの帰省中に実家の子供たち (妹、甥、姪など) をスケッチして描いた作品です。ほとんど輪郭線を用いない描き方は、当時の日本画としては新しいものでした。鉛筆による大下絵 (本画と同サイズの下絵) も残されており、孝信の制作過程を知ることができる貴重な資料です。
孝信が画家として活躍したのは、26歳で戦死するまでのごく短い期間でした。同時代に描かれた都市風景画や人物画などを併せて展示し、孝信が生きた時代を振り返ります。
「[新収蔵]金子孝信とその時代」関連イベント
美術鑑賞講座「戦没画家・金子孝信と昭和戦前期の日本画」
講師:長嶋圭哉(当館主任学芸員)
日時:5月24日(土) 午後2時~
会場:講堂
参加無料/申込不要/定員165名
天井が高く、面積も広い美術館で展示する作品のサイズは、どちらかといえば大きなものが多いです。けれども今回は「小さな」作品、あるいは「細かい」部分からできている作品をご覧いただきます。
これまで展示機会の少なかった作品にも出会えるはず。目を凝らして、じっくりお楽しみください。
当館の所蔵品の中から名品を選りすぐって展示します。
※画像をクリックすると所蔵品データベースが開き、詳細な情報をご覧いただけます。
小山正太郎《仙台の桜》 |
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クロード・モネ《コロンブの平原、霜》1873年 |
オーギュスト・ロダン《考える人》 |
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ケーテ・コルヴィッツ《母と二人の子》 |
当館学芸員がコレクション展示室で作品についてわかりやすく解説します。
日時:5月3日(土・祝)、5月10日(土)、5月31日(土)
各日14時~14時30分
会場:コレクション展示室
※申込不要、要コレクション展観覧券
当館学芸員と参加者がコレクション展示室で対話しながら作品を鑑賞します。
日時:5月24日(土)
10時30分~11時
会場:コレクション展示室
※申込不要、要コレクション展観覧券
実施日:4月26日(土)、5月10日(土)
・中学生以下の子を同伴する保護者のコレクション展観覧料が無料になります(子ども1人につき保護者2人まで)。
・展示室内で声の大きさを気にせず鑑賞をお楽しみいただける「おしゃべりタイム」を実施します。小さなお子様連れでも気兼ねなくご来館ください。
2025年04月08日(火) ~ 2025年06月09日(月)
9:00~17:00
(美術館窓口での観覧券販売は16:30まで)
4/14,4/21,5/7,5/12,5/19,5/26,
6/2
当日券:
一般 430円(340円)
大・高生 200円(160円)
※( )内は有料20名様以上の団体料金
中学生以下無料
新潟県立近代美術館
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