新潟県立近代美術館 ここが変わった

2019年09月12日

今回のリニューアル工事の概要をご紹介します。

館外壁工事

冬期間の凍結等による外壁ブロックの落下防止や〈①〉、ひび割れによる建物の劣化進行を止めるために、改修を行いました。また、企画展示室前のガラス壁を一枚ガラスから断熱と紫外線をカットしたペアガラスに変更し〈②〉、館内の温度変化の影響等の低減を図りました。

空調機器更新と展示環境の改善①

空調設備の熱源装置の耐用年数超過や不具合等も生じているため、空調設備更新を行いました〈③〉。併せて一時保管庫の空調設備を独立させました。また、展示室の壁面ケースを更新し、企画展示室の一面をエアタイトケース(※)に変更するなど〈④〉、作品展示のための展示室等の温湿度等の管理、安定化を図り、さらに一層の作品環境の保全が一部、改善されました。
※エアタイトケース:気密性が高く、ケース外の空気が入りにくいので、湿度の影響や粉塵、有害ガス、害虫などを防ぎ、ケース内の環境を一定に保つことができる。

展示環境の改善②

安定した照明環境とLED照明への変更
老朽化で不具合のあった照明の安定化と省エネルギーに対応するため、展示室の調光盤設備等を更新しました〈⑤〉。また、コレクション展示室のトップライト部の形状および〈⑥〉、展示室の照明をLED照明に変更しました〈⑦〉。これにより展示室の照明の安定化と作品への熱による影響を低減させ、展示環境の維持を図ります。
収蔵庫の段差解消
作品移動時、作品にかかる負担低減のため、収蔵庫の出入口にあった段差をなくし〈⑧〉、作品にやさしい状況を整えました。

館内サイン

館内サインを見直し、見やすく、来館者が分かりやすいデザインに統一しました〈⑨〉。