モネ展関連イベント 澤クヮルテットコンサートを開催しました！
2016年07月20日
7月13日（水）の午後、「澤クヮルテットコンサート～目できく音、耳でみる絵～」が開催されました。
会場は美術館向かいのリリックホールです。当日はちょっぴり梅雨空でしたが、美術館とホールはスカイウェイという連絡通路でむすばれていますので、雨でも何のその。午前中のリハーサルでは、静かな緊張感に充ちた空気が漂っていました。
午後１時30分、いよいよ開演です。プログラムは次のとおり。第一部：サティ「ジムノペディNo. 1」、ドビュッシー 小組曲より「小舟にて」、ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」、ラヴェル「弦楽四重奏曲」、第二部：ハイドン 弦楽四重奏曲変ロ長調Op. 76-4「日の出」。
第一部では、それぞれの曲のイメージに合わせて、モネの作品が舞台上の大スクリーンに投影されました。何と素敵だったことでしょう！たとえばドビュッシーの小組曲の「小舟にて」。象徴主義の詩からインスピレーションを得たというロマンティックなメロディに、モネの《小舟》がゆらゆらと、動き出しそうに見えました。また、ラヴェルの弦楽四重奏では、楽章ごとに《睡蓮》や《日本の橋》などモネの絵が一枚ずつ映し出されました。弦楽器の優雅な音色とモネの色彩が響き合って、美しいハーモニーが紡ぎ出されていきました。
第二部では、ハイドンの弦楽四重奏「日の出」。曲目紹介の時に、澤和樹さんがモネの《日の出》がプリントされた眼鏡拭きクロスをチラっと見せてくださり、客席は温かな笑いに包まれました。（＊新潟では《印象、日の出》は出品されないため、スクリーンの投影はありませんでした！）澤さん、お心遣いありがとうございました。クヮルテットの皆さんによるハイドンが素晴らしかったことはいうまでもありません。アンコールでは、ふたたびドビュッシー。弦楽四重奏曲に合わせて、モネの《日本の橋》などがスクリーンに映されました。「目できく音、耳でみる絵」というテーマでの２時間余り、モネが生きた時代の豊かな芸術を全身で堪能できるコンサートでした。
その日は特別にモネ展アンコール・チケットというものをご用意し、演奏後に多数のお客様に再度モネ展を楽しんでいただきました。
モネ展は8月21日（日）まで開催しています。（休館日は7月25日（月）のみ。8月は会期中無休）ぜひお見逃しなく！