新春4日から開館です!

2018年01月01日

明けましておめでとうございます。

本年も新潟県立近代美術館をどうぞよろしくお願い申し上げます。

新春のひとときを美術館で過ごしてみてはいかがでしょうか。

アポリネール「ミラボー橋」の名訳や詩集『月光とピエロ』で知られる長岡ゆかりの詩人・堀口大學の足跡を約280点の作品で紹介する「堀口大學展」が好評開催中です。大學は、外交官の父・九萬一とともに、メキシコ、ベルギー、ブラジルなどで約15年間に及ぶ外遊生活を送り、スペインではローランサンと運命的な出会いをしています。本展では、ローランサンがバレエの舞台衣装を担当して『牝鹿』の貴重な挿絵本を展示しています。

また、大學の初期の殆どの詩集や訳詩集は、親友であった版画家・長谷川潔の装幀によって生み出されています。会場では、様々な紙の種類によって木版画を刷り比べた様子をご覧いただくことができます。

そして、本展のハイライトの一つとして、フランスの詩人ジャン・コクトーの肉筆デッサン25点があります。大學はコクトーを日本に最初に翻訳して紹介して事でも注目されています。昭和11年にコクトーが来日した時には、5日間の東京滞在を全日案内したのが堀口大學です。帝国ホテルに同宿していた間、コクトーが下書きもせず、一気に見事なデッサンをするのを目の当たりにしています。デッサンには、「ニコ(大學の愛称)へ ジャン」と献辞とサインが添えられています。同じコーナーには、堀口大學が1920年代に収集していたとされる西洋版画も展示しています。第一次世界大戦で戦死したドイツ表現主義の画家ヴィルヘルム・モルクナーの大型の版画集など見応えがあります。

さらに、今回はサン=テグジュペリの『夜間飛行』の原書や戦前のサン=テグジュペリ流行の一端を伝える資料も展示されていて、ファンの方々なら見逃せません。一年の始まりにふさわしい時間を、ぜひ美術館で過ごしていただけますように。会期は1月8日(月・祝)まで。