2017年06月12日
NIIGATAアートリンクでは、トークセッション「美術館のあしたのあした」を新潟市美術館にて開催しました。
県立と新潟市立の美術館4館のネットワークであるNIIGATAアートリンク。
NIIGATAアートリンク4館の若手学芸員が集まり、美術館の未来―あしたのあしたーについて話し合いました。
まずは自己紹介をかねて、4人の学芸員が現在取り組んでいる仕事の紹介から始まりました。
美術館での仕事を大きく「集める」「調べる」「みせる」「広める」という4つにわけて、それぞれの仕事について紹介後、そこでの苦労話やうれしい瞬間、やりがいを感じる瞬間などについてお話ししていきました。
ある学芸員が苦労しなかった展覧会はないが、苦労した分だけうれしい気持ちも大きく、来てくださったお客様全員にありがとうと言って回りたい気持ちになると話すと、他の学芸員たちも大きくうなずいていました。
トークセッション中、とくに印象深かったのが、新津美術館の長島学芸員が言った「美術館は世界平和のためにある」という言葉です。自分が知らないものは怖いけれど、知ると親しみがわいてきます。だからこそ美術館では、何か一つでも新しい発見をして帰ってほしい、新しい価値観との出会いの場所になってほしいと、普段なかなか話す機会のない美術館への思いについてもお話することができました。
NIIGATAアートリンクとして、初めての試みとなった今回のトークセッション。
こうしたイベントには珍しく、多くの学生さんにもご参加いただきました。学芸員という仕事に少しでも興味を持っていただけていたらうれしく思います。