企画展「写真家・濱谷浩」の皆様からの感想をご紹介します【その5】

2015年08月05日

開催中の「生誕100年 写真家・濱谷浩」では、展覧会をご覧になった皆様から感想をお寄せいただき、会場内で一定期間掲示させていただいております。これまでにも多くの感想をいただきましてありがとうございます。その中から、一部ではありますが、ホームページでもご紹介させていただきます。
残りの会期中も随時更新していきますので、ぜひ展覧会をご覧いただき奮って感想をお寄せください。

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◆皆様からの感想 (抜粋)

 ・戦前・戦中・戦後を見つめてきたそのまなざしは、「人間が人間としてあり続けること」、そして「暮らしのなかの習俗・風俗」を同時代史として描いているように感じた。写真にうつるどの人々も労働のなかにある美しさをもっていた。(20代の男性)

・人々の表情が活き活きとしていて、まるで今すぐにでも動き出してしまいそうで、とても美しかったです。今現代に生きる私たちとはまた違う、昔の人々の暮らし、文化、思想が顕著に現れていて、差を感じつつ大きな魅力を感じました。(10代以下の女性)

・今、安全保障に関する法案が国会で審議されているが、60年安保の時の写真と今が重なって仕方がない。写真家濱谷浩氏の人間の命を、人間としての尊厳を真に大切にした写真に何度も涙のにじむ思いがしました。これから生きる人達の平和な日々を願わずにはいられません。私にとっても大いに考えさせられた展覧会でした。ありがとうございました。(60代の女性)

・見終わった後、自分の70年の歴史を見たような気がします。写真を撮る時の濱谷さんの姿勢に打たれました。雪国の当時の祭りやサイノカミ、身を浄める行事などは今はないと思うと貴重です。今も東京と文化の違いはあるが、今以上に差があったんですね。棟方志功一家の楽しい家庭の写真が見られて良かったです。(70代以上の男性)

・良かった。考えさせられたのは、昔の人の方が生命力があること。今の日本の人より人生は短かったかもしれないが、力強い。安保についても、その当時の怒りが伝わった。今のメディアからでは伝わらない意志が響いた。(40代の男性)