第24回亀倉雄策賞受賞記念 大貫卓也展「ヒロシマ・アピールズ」 同時開催:JAGDA新人賞展2022 佐々木 拓・竹田美織・前原翔一

概要

 1978年に発足した公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(略称JAGDA)は、現在、会員数約3,000名を誇るアジア最大規模のデザイン団体として、年鑑『Graphic Design in Japan』の発行や展覧会・セミナーの開催、デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組み、国際交流など、デザインによるコミュニケーション環境の向上のために様々な活動をおこなっています。そして、毎年、『Graphic Design in Japan』出品者の中から、亀倉雄策賞とJAGDA新人賞を選出しています。この度、二つの受賞展を新潟県立近代美術館で開催する運びとなりました。詳細は以下の通りです。

 亀倉雄策賞は、1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策(新潟県燕市出身)の生前の業績をたたえ、グラフィックデザインの発展に寄与することを目的として、1999年に設立されました。毎年『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に贈られます。
 24回目となる今回は、大貫卓也氏の「HIROSHIMA APPEALS 2021」平和希求ポスターおよび関連制作物(主催:広島国際文化財団、ヒロシマ平和創造基金、JAGDA日本グラフィックデザイン協会 広島地区)が選出されました。本作品は、1枚のポスターとして完結しながら、さらにAR(拡張現実)技術により、黒い粉の中から白い鳩があらわれる映像をスマートフォンで見ることができます。「黒いスノードームの怖さと白い鳩の美しさの対比が鮮やかでメッセージが強い」「長い歴史を持つキャンペーンにおいて、新しい技術も起用し、原爆の記憶を次世代に何としても伝えようとする作者の意志を感じる」と選考会で高く評価されました。

 一方、毎年『Graphic Design in Japan』出品者の中から、39歳以下の新鮮かつ作品の質の高いデザイナーに「JAGDA新人賞」を贈っています。この賞は1983年来、いまや第一線で活躍する119名のデザイナーを輩出し、デザイン・広告関係者の注目を集めています。
 40回目となる今回は、新人賞対象者137名の中から厳正な選考の結果、佐々木拓、竹田美織、前原翔一の3氏が選出されました。

 両賞の受賞作品および近作を集めた展覧会を、今年も東京に続いて、ここ新潟で同時開催いたします。世界に誇る日本のグラフィックデザインの現在をぜひご覧ください。

【基本情報】
■会期   2022年12月11日(日)〜12月18日(日) 
■開催時間 9:00~17:00
■休館日  12月12日(月)
■観覧料  入場無料
■会場   新潟県立近代美術館 2階ギャラリー  ※新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、マスク着用の上、ご来館ください。
■主催   長岡造形大学、新潟県立近代美術館、公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)
■協力   クリエイションギャラリーG8、亀倉雄策賞事務局、JAGDA新潟地区

開催記念講演会
 日時:2022年12月11日(日)
    13:30-14:30 第1部 JAGDA新人賞
    講師:佐々木拓、前原翔一(オンライン登壇)
    14:45-15:45 第2部 亀倉雄策賞
    講師:大貫卓也
 会場:長岡造形大学 大講義室 (各講演30分前より受付)
 定員:40名(会場での聴講) 聴講料:無料
 申込方法  会場で聴講をご希望の方は【Googleフォーム】からお申し込みください。
 申込締切  12月7日(水)正午
 ※会場での聴講は申込多数の場合、抽選の上、聴講が決定した方に、後日メールでお知らせします。
 ※当日は講演会の様子をオンライン配信します(定員200名)。会場での聴講に参加いただけない方及びオンラインでの聴講をご希望の方は、こちらのURLからご視聴ください。

講演会に関する問い合わせ 長岡造形大学地域協創課 Tel. 0258-21-3321 または chiiki@nagaoka-id.ac.jp

■ご来場時のお願い 
 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、マスク着用の上、ご来館ください。

■展覧会へのお問い合わせ 新潟県立近代美術館 学芸課(平石、長嶋、飯島、松矢)
 〒940-2083 新潟県長岡市千秋3-278-14  Tel. 0258-28-4111

第24回亀倉雄策賞

大貫卓也

1958年東京生まれ。博報堂を経て1993年大貫デザイン設立。2015年より多摩美術大学教授。としまえん、日清食品、ラフォーレ原宿、新潮文庫、ペプシコーラ、資生堂、SoftBank、JリーグCI、EXPO2005CIなど。東京ADC賞・会員賞・会員最高賞・グランプリ(1981・1986・1987・1989-2002・2007・2018・2022)、カンヌ国際広告映画祭グランプリ・金賞・銀賞(1992-1995)、NY ADC金賞・銀賞(1992-1993)、毎日デザイン賞など。書籍『大貫卓也全仕事』(1992)『Advertising is』(2017)。

第24回亀倉雄策賞 受賞作品
「HIROSHIMA APPEALS 2021」(平和希求キャンペーンポスターおよび関連制作物)

 

JAGDA新人賞2022

佐々木 拓

1985年東京生まれ。2008年多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業、同年コクヨ入社。商品ブランドの企画・デザイン、空間サイン計画、コーポレートブランディングなど、平面と立体を横断しながらデザインの仕事に取り組む。主な受賞に東京ADC賞、GOOD DESIGN AWARD金賞/BEST100、RED DOT DESIGN AWARD、KOKUYO DESIGN AWARDなど。
https://kanaisasaki.com/

文具メーカーの商品「KOKUYO MICROSCOPES」(cl: コクヨ)

文具メーカーのツール・商品「EX-」(cl: コクヨ)

複合施設のブランドムービー「THE CAMPUS」(cl: コクヨ)

 

竹田美織

1986年神奈川県横浜市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業、2011年より資生堂クリエイティブ本部に所属。2021年独立。ビューティー系ブランドをはじめ、ファッションやジュエリーブランドのアートディレクション等を手掛ける。
www.mioritakeda.com

ファッションブランドのラッピングツール「IENA」(cl: ベイクルーズ)

化粧品ブランドのポスター「BAUM 2021」(cl: 資生堂)

ギャラリーの企画展出品作品「CHAMBER MUSIC FOR GREENERY」(org: OFSギャラリー)

 

 

前原翔一

1982年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。電通テック、ドラフトを経て、2019年に独立し現在に至る。
www.maeharashoichi.com

 

屋外作業機械メーカーの社内報のポスター「季刊誌やまびこ」(cl: やまびこ)

花いけワークショップのポスター「花あそ部」(cl: 花いけジャパンプロジェクト)

シルクウエアブランドのパッケージ「Nu」(cl: アトリエ ワイ)

基本情報

会期

2022年12月11日(日) ~ 2022年12月18日(日)

開催時間

9:00~17:00

休館日

12月12日(月)

観覧料

入場無料

会場

新潟県立近代美術館
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