萬鐵五郎(よろず・てつごろう、1885-1927)は、個性派と呼ばれる芸術家を多数輩出した大正時代において、ひときわ特異な才能を輝かせた画家として知られます。没後90年を記念して開催する本展では、重要文化財《裸体美人》を含む作品と資料約400点によって、画家の全貌に迫ります。
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会期中展示替えがあります。
[前期:~10月15日(日)/後期:10月17日(火)~]
展覧会チラシ(表) (1MB)
展覧会チラシ(裏) (1MB)
プレスリリース(1MB)
※学校向け団体観覧のご案内はこちら、障害者の方へのご案内はこちらをご覧ください。
主催 新潟県立近代美術館
共催 新潟日報社
後援 長岡市、長岡市教育委員会、朝日新聞新潟総局、毎日新聞新潟支局、読売新聞新潟支局、産経新聞新潟支局、日本経済新聞社新潟支局、長岡新聞社、NHK新潟放送局、BSN新潟放送、 N S T、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、株式会社エヌ・シィ・ティ、エフエムラジオ新潟、FM PORT 79.0、FMながおか80.7
協力 新潟県立美術館友の会
多数イベントを予定しております!詳細は、イベント名をクリックしてご覧ください。
■9月23日(土) ワークショップ「とび出て 楽しむ 立体!?このまふうけい」
■10月9日(月・祝) 記念講演会「萬鐵五郎 「近代」を越えて生きた画家」
■10月28日(土) 美術鑑賞講座「画家・萬鐵五郎への視点―藤田嗣治とくらべてみる」
■学芸員によるギャラリートーク
企画展「没後90年 萬鐵五郎展」について、学芸員がわかりやすくお話します。
①9月17日(日) ②9月24日(日) ③10月1日(日)
④10月15日(日) ⑤10月22日(日) ⑥11月5日(日)
⑦11月12日(日) ⑧11月19日(日)
企画展示室にて 各回14:00- ※要観覧券(申込不要)
Ⅰ. 出発: 画家になるまで
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「暇を見付けては間断なくかき続けた」
岩手県土沢(現・花巻市)に生まれた萬は、当時ベストセラーとなった入門書『水彩画之栞』をきっかけに水彩画にのめり込むようになりました。
第1章では、少年期の萬鐵五郎の絵画学習を起点に、水彩画との出合いを経て東京美術学校に入学し、画家を目指したおよそ13年間を取り上げます。
Ⅱ. 挑戦:東京美術学校卒業からフュウザン会まで
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「ぽつかり陽のあたつていると言ふ様な感じ」
5年間の学生生活を終えた萬は、東京美術学校西洋画科を卒業し、画家として、自らの道を歩み始めました。
第2章では、日本に次々ともたらされるヨーロッパの最新の芸術動向―後期印象派からフォーヴィスム、表現主義、未来派までをも驚くべき短時間のうちに享受し、独自の表現を一気に開花させるに至ったその道程を辿ります。
Ⅲ. 沈潜:土沢への帰郷と再上京
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「段々制作にうえることになつた」「目をあけてゐる時は即絵をかいてゐる時だ」
生活雑事に追われ、制作に専念できない日々が続いた萬は妻と二人の子どもを連れて郷里・土沢へと帰ります。この帰郷は30歳を目前に、自己の立て直し、画家としての再出発を期しての覚悟の行動でした。
第3章では、帰郷から再上京後までの時代、より純粋に自らの表現に対峙した画家の研究の軌跡をご覧いただきます。
Ⅳ. 解放:茅ヶ崎時代
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「苦楽十年にあらず正に苦十年」
体調を崩した萬は、療養に専念するために家族で神奈川県の茅ヶ崎に移住しました。以後亡くなるまで、この地にとどまり制作を続けました。
第4章では、茅ヶ崎移住後の8年間にわたる活動期間を取り上げます。
南画の研究と制作が始まったのもこの頃で、茅ヶ崎の風土とともに、画家を新たな画境へと導きました。
作品画像
1. 《茅ヶ崎海岸での萬鐵五郎》 1926 年頃
2. 《裸体美人》 1912年 東京国立近代美術館蔵(重要文化財)[全会期展示]
3. 《自画像》 1911年頃 東京藝術大学蔵 [全会期展示]
4.《太陽の麦畑》 1912年頃 東京国立近代美術館蔵 [全会期展示]
5. 《雲のある自画像》 1912-13年頃 岩手県立美術館蔵 [全会期展示]
6.《もたれて立つ人》 1917年 東京国立近代美術館蔵 [全会期展示]
7. 《風景》 1922年頃 個人蔵(和歌山県立近代美術館寄託) [全会期展示]
8. 《松林》 1922年頃 萬鉄五郎記念美術館蔵 [後期展示]
9. 《水着姿》 1926年 岩手県立美術館 [全会期展示]
2017年09月16日(土) ~ 2017年11月19日(日)
9:00~17:00
券売は16:30まで
9/19(火)、25(月)、10/2(月)、10(火)、16(月)、23(月)、30(月)、11/6(月)、13(月)
大人: 当日1,200円(1,000円)
大・高生: 当日1,000円(800円)
※( )内は有料20名以上の団体
※中学生以下無料
新潟県立近代美術館
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