皇室の名宝と新潟
―皇居三の丸尚蔵館収蔵品でたどる日本の技と美

概要

皇居三の丸尚蔵館は、皇室に代々受け継がれた美術品を保存・調査研究・公開するため、平成5年(1993)に皇居東御苑内に開館した「宮内庁三の丸尚蔵館」を前身とする施設です。収蔵品は、絵画・書跡・工芸品など、各時代・各分野を代表する名品が多く含まれ、その数は約6,100件に及びます。令和5年(2023)に名称を新たに施設の一部がリニューアルオープンし、さらに令和8年の全館完成までの期間中に、多くの方々に優れた作品をご覧いただき、皇室や日本の文化に親しんでいただけるよう、これまで全国各地で収蔵品を紹介する展覧会が開催されてきました。
このたび、新潟県で開催する本展では、近世絵画の名品をはじめ、近代の油彩画や日本画、工芸品など約50件を展示し、皇室に伝わる名宝を通して日本美術の技と美の世界をご覧いただきます。また、明治天皇の北陸巡幸写真パネル、新潟ゆかりの作家による絵画や工芸品なども展示し、皇室と新潟の関わりも紹介します。

【主  催】  新潟県立近代美術館、皇居三の丸尚蔵館
【特別協力】  文化庁、紡ぐプロジェクト、読売新聞社
【協  力】  新潟県立美術館友の会
【助  成】  令和6年度地域ゆかりの文化資産を活用した展覧会支援事業
【後  援】  新潟県教育委員会、長岡市、長岡市教育委員会、 
                (一社)長岡観光コンベンション協会、新潟日報社、
                長岡新聞社、FM新潟77.5、FMながおか80.7 



チラシ(1MB)      プレスリリース(4MB)


展示構成と主な展示作品

第一章 皇室に伝わった名品 古代から近世までの絵画や刀剣を展示します。

左:国宝 伊藤若冲《動植綵絵 老松鸚鵡図》
右:国宝 伊藤若冲《動植綵絵 雪中錦鶏図》
  江戸時代(18世紀)皇居三の丸尚蔵館収蔵

 

重要文化財 豪信《天子摂関御影 大臣巻》(部分)
鎌倉~南北朝時代(14世紀)皇居三の丸尚蔵館収蔵
※会期中、場面替えを行います。

《太刀 銘 守家(号 とくよう)》鎌倉時代(13~14世紀)
皇居三の丸尚蔵館収蔵
章 近代日本絵画の精華 洋画黎明期の作品や近代日本画を展示します。 

下村観山《光明皇后》明治30年(1897)皇居三の丸尚蔵館収蔵

小林古径《栗鼠》(「景雲餘彩」のうち)大正11年(1922)
皇居三の丸尚蔵館収蔵


 
  

第三章 皇室ゆかりの工芸品 金工品を中心に、近代の工芸品を展示します。

 
左:香川勝廣ほか《花唐草透彫水晶入短刀拵》明治37年(1904)皇居三の丸尚蔵館収蔵
右:佐々木象堂《瑞鳥置物》昭和33年頃(1958)皇居三の丸尚蔵館収蔵

特別展示

重要文化財 曽我蕭白《群仙図屏風》を特別に展示します。
会期中展示替えを行います。 
重要文化財 曽我蕭白《群仙図屏風》明和元年(1764)文化庁蔵
右隻:前期展示 2/7~2/24
左隻:後期展示 2/26~3/16 

 

会期中のイベント

① 講演会
 
「皇居三の丸尚蔵館収蔵品にみる皇室と新潟とのゆかり」
  2月8日(土)14:00~15:30
  講師:細川晋太郎氏(皇居三の丸尚蔵館研究員)
  会場 講堂/定員165名/参加無料/申込不要

② 作品解説会
  
2月24日(月・休) 14:00~14:30
  講師:細川晋太郎氏(皇居三の丸尚蔵館研究員)   
  会場 企画展示室/参加無料/申込不要/要観覧券

③ 美術鑑賞講座
  
「奇想の画家入門―又兵衛・若冲・蕭白」  
  3月1日(土) 14:00~15:30
  講師:飯島沙耶子(当館主任学芸員)
  会場 講堂/定員165名/参加無料/申込不要

④ 大人のためのワークショップ  共催:新潟県立美術館友の会
  
「ミニ屏風を作ろう」 
  
2月16日(日) 13:00~16:00
  会場 2階ギャラリー/定員15名
  参加費500円/要事前申込 

⑤ 親子でアート!ワークショップ
  
「ちいさな“えまきもの”をつくろう」
  3月9日(日) 14:00~16:00
  会場 2階ギャラリー/定員 親子10組
  参加無料/要事前申込

⑥ 親子でアート! 親子ふれあいデー 
  2月9日(日)、3月9日(日)
  ・展示室内で声の大きさを気にせず鑑賞をお楽しみいただける
  「おしゃべりタイム」を実施します。 小さなお子様連れでも気兼ねなくご来館ください。
  ・中学生以下の子を同伴する保護者のコレクション展観覧料が無料になります。
   (子ども1人につき2人まで。企画展「皇室の名宝と新潟展」は対象外です。)


ワークショップの申込方法(先着順、定員になり次第締め切ります)
・電話の場合 0258-28-4111(受付時間 9:00~16:00)
・メールの場合 ngt151020@pref.niigata.lg.jp 
(メール本文にイベント名・氏名・電話番号を記入してください。当館からの返信メールをもって受付完了となります。)

国宝《唐獅子図屏風》の高精細複製品を展示します。

狩野永徳筆の《唐獅子図屏風》の原寸大の高精細複製画をロビーに展示します。観覧は無料で、自由に撮影していただけます。

この複製品は、国立文化財機構 文化財活用センターとキヤノン株式会社による「文化財の高精細複製品の制作と活用に関する共同研究プロジェクト」のもとで制作されたものです。

 制作過程はこちらからご覧いただけます。→ https://youtu.be/ts0PlMIyRto

外国人の方にポストカードをプレゼント

本展では日本の文化に親しんでいただくことを目的に展覧会を観覧される外国人のお客様に伊藤若冲《動植綵絵》のポストカードをプレゼントします。
※受付にて外国人であることを証明できる書類等(パスポート、在留カード、特別永住者証明書、外国人登録証明書など)をご提示ください。

音声ガイドの貸出

音声による作品解説をご利用いただけます。
貸出料金:500円

基本情報

会期

2025年02月07日(金) ~ 2025年03月16日(日)

開催時間

9:00~17:00 
(美術館窓口での観覧券販売は16:30まで)

休館日

2/17(月)、25(火)、
3/10(月)

観覧料

当日券:一般1,400円 (1,200円)
大・高校生1,000円 (800円)
・( )内は有料20名以上の団体料金です。
・障害者手帳をお持ちの方は観覧料が免除されます。受付で手帳をご提示ください。
・大学生・高校生は受付で学生証をご提示ください。
・前売券はありません。

会場

新潟県立近代美術館
交通案内はこちら