生誕120年 宮芳平展
野の花として生くる。

概要

宮芳平(1893~1971)は、新潟県魚沼市堀之内に生まれ、旧制柏崎中学の時、美術に目覚め、大正2年(1913)、東京美術学校に入学します。翌年、第8回文部省美術展覧会に自信作《椿》を出品するも落選。その理由を審査委員であった森鷗外に尋ねたことから二人の交流がはじまり、宮をモデルとした鷗外の短編小説『天寵』が生まれました。第9回文展で《海のメランコリー》が入選。また一方、中学以来、興味を抱き続けていたキリスト教的雰囲気をもった《聖夜》なども制作します。
しかし中学の先輩であった柏崎の洲崎義郎らに中村彝を紹介され、生涯の絵の師として影響を受け、画風を一変していきます。画家としての成功を夢見ながら制作を続け、一時、柏崎商業学校で指導し、大正12年(1923)に長野県諏訪高等女学校の美術教師として赴任し、65歳で退職するまで諏訪で教職を務めながら、自然を対象に主観的風景画を描き続けました。そうした中、最晩年に制作された「聖地巡礼」シリーズは、キリスト教に若い頃から影響された自身の心情表現の集大成となりました。
本展は、生誕120年を記念し、生涯を市井の画家として生きた新潟県ゆかりの画家・宮芳平の画業の全貌を紹介し、油彩画、素描、銅版画、ペン画などにより多彩な魅力に迫ります。

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宮芳平《落日の嘆美》1916年 練馬区立美術館蔵

※学校向け団体観覧のご案内はこちら、障害者の方へのご案内はこちらをご覧ください。
※6/1(日)、美術館近隣施設にて開催される第65回全国植樹祭に両陛下が御臨席のため、周辺道路が通行止めとなる時間がありますので、ご注意ください。

主催

新潟県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会 TeNYテレビ新潟

協賛

ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン・日本興亜損保

協力

日本通運

後援

長岡市、柏崎市、魚沼市、長岡市教育委員会、柏崎市教育委員会、魚沼市教育委員会、新潟県小学校長会・中学校長会・特別支援学校長会、新潟県高等学校長協会、エフエムラジオ新潟、FM PORT 79.0、FMながおか80.7

関連イベント

美術鑑賞講座

14:00~ 講堂 無料(事前申込不要)
5月10日(土)「宮芳平の生涯と作品」 講師:松矢国憲(当館専門学芸員)

学芸員による作品解説会

14:00~ 企画展示室 ※要観覧券
毎週日曜日

ワークショップ ※要事前申込み

5月25日(土)10:00~12:00 ※要観覧券
宮芳平の描き方にせまる

映画鑑賞会

14:00~/15:00~ 講堂 無料(事前申込不要)
5月24日(土)「森鷗外」(1999年・30分)

展示作品

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宮芳平《椿(旧題「愛」)》 1914年
安曇野市豊科近代美術館蔵
kuroitaiyo
宮芳平《黒い太陽(絶筆)》1967-1971年
安曇野市豊科近代美術館蔵
suwako
宮芳平《諏訪湖(立石より)》 1930年
安曇野市豊科近代美術館蔵
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宮芳平《ドント・オープン》 大正中期 当館蔵
gorugoda
宮芳平《ゴルゴダ》 1970年 当館蔵
 

基本情報

会期

2014年04月26日(土) ~ 2014年06月01日(日)

開催時間

2015年4月26日(火)~6月1日(日) 9:00~17:00  券売は16:30まで

休館日

4月28日(月)、5月7日(水)、12日(月)、19(月)、26(月)

観覧料

一般…当日900円、団体700円。大学・高校・中等教育(後期)…当日700円、団体500円。※小・中学校・中等教育(前期)の児童・生徒は、無料です。※団体は有料20名以上です。

会場

新潟県立近代美術館
交通案内はこちら