善光寺に程近い城山公園内に1966年に開館した長野県信濃美術館は、「県ゆかりの作家の代表作」と「信州の自然を描いた風景画」を対象に、特色あるコレクションを形成しています。1990年には、日本画家・東山魁夷から寄贈された作品をもとに、東山魁夷館が隣接して開館しました。
本展では、幻想的な自然の姿を美しい色彩で描き出した東山魁夷の、初期から晩年にわたる作品40点をご紹介します。また、横山大観とともに日本美術院を創立した菱田春草、ロダンに影響を受けた動勢あふれる彫刻で注目されながらも若くしてこの世を去った萩原碌山をはじめとする長野ゆかりの作家の作品や、安井曾太郎、梅原龍三郎などが描いた信州の風景画など56点を展示します。長野の風土が育んだ個性あふれる作家たちの代表作、そして信州の雄大な自然をテーマにした数々の作品をご覧ください。