亀倉雄策(1915-1997)は、東京オリンピックのマーク、ポスターやNTTのマーク、大阪万博EXPO’70のポスターなどを制作した戦後グラフィックデザイン界を代表するデザイナーです。当館には生前から毎年その年に制作されたポスターが寄贈され、没後に遺族から亀倉が収集した絵画、彫刻等約280点が寄贈されました。これは1999年に「デザイナー亀倉雄策展」の中で紹介しました。その後亀倉雄策資料室から、ポスター以外の小型グラフィック、ポスターやマークに関するスケッチ、ネオンンサインやパッケージの写真を含む大量の資料が一括寄贈されました。
これらの整理、研究には、まだ時間を要しますが、中間報告の意味でこれまで紹介されることのなかった戦前の仕事やミリオンテックス以前の作品や資料を紹介し、併せて「亀倉とオリンピック」、「亀倉とニコン」、「亀倉とCI」、「亀倉と建築」、「亀倉とクリエイション」などのテーマのもとに、亀倉の戦前、戦後のグラフィックデザインの軌跡を紹介します。