概要

かつて新潟県長岡市に存在した「大光コレクション」は、これを収蔵した長岡現代美術館のユニークな活動とともに世界的に知られていました。この「大光コレクション」は戦後有数の個人コレクションとして日本近代絵画の重要な作品を含むとともに、海外の抽象絵画やシュールリアリスム・未来派などにも目が向けられていました。それだけではなく、1950~70年代の前衛美術の状況にいちはやく注目し、日本をはじめ各国の同時代美術を意欲的に収集したことも大きな特色でした。このことは現代美術の推進に寄与することを目的として開催された長岡現代美術館賞展の出品作品買い上げにも端的に示されています。現在、このコレクションの一部は当館収蔵作品の核となっていますが、その他は各地に散在しています。そこで本展覧会は、この「大光コレクション」を、日本画部門、外国部門、長岡現代美術館賞展部門の三部門で再構成し、その存在と意義を確認しようとするものです。