競合する戦後半世紀の個性
ベルギー現代美術展

概要

ベルギーは、ラテン、ゲルマン民族の接点にあり、その地理的条件からヨーロッパの十字路とたとえられる国で、その文化は両系統の文化が重層をなし、奥深く多様性に富んだものになっています。美術に関しては古くからフランドル美術の伝統を持ち、近代に入ってからもベルギー象徴派、アンソール、マグリット、デルヴォーなど、特徴的な流れを示してきました。現代のベルギーはワロンとフラマンの二つの文化圏から成り、独自の文化を尊重しております。美術に関しても、これまで両者が一体となった展覧会はあまり行われませんでしたが、今回は双方を統括した現代美術の展覧会を開催することになりました。新たに連邦制を導入して各地域の独立をアピールし、一方ではEC(ヨーロッパ共同体)の中心として注目を浴びているベルギー。このベルギーの、戦後約半世紀の代表的作家18名による約70点の作品をご紹介いたします。

基本情報

会期

1993年10月30日(土) ~ 1993年12月05日(日)

会場

新潟県立近代美術館
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