2023年度 第3期
近代美術館の名品―新収蔵品を中心に /異国に渡った芸術家たち /三芳悌吉 絵本の仕事 ―科学の眼差し

概要

展示室1 「近代美術館の名品 ―新収蔵品を中心に

当館を代表する西洋美術の名品に加え、昨年度に新たに収蔵した作品をあわせて展示します。

  

左:クロード・モネ《コロンブの平原、霜》1873年
右:モーリス・ドニ《ベンガル虎・バッカス祭》1920年

 

展示室2 「異国に渡った芸術家たち」

これまで多くの日本人芸術家たちが、技術を磨くため、あるいは活躍の地を求めて、海を渡っていきました。所蔵品を通して、海外での経験が彼らにもたらした影響を探ります。

■パリへ渡った芸術家たち                              
1920年代を中心に多くの日本人芸術家たちがヨーロッパ、とりわけパリを目指して海を渡っていきました。当時、パリのモンマルトルやモンパルナスには、世界各地から芸術家たちが集まり、彼らは「エコール・ド・パリ(パリ派)」と呼ばれました。
本展では、エコール・ド・パリの画家として活躍した藤田嗣治(1886-1968)や佐伯祐三(1898-1928)ら、パリに滞在した数多くの日本人芸術家の作品を紹介します。

注目!新潟ゆかりの画家たち                     
洋画家の高村真夫(1876-1954)や安宅安五郎(1883-1960)ら、新潟ゆかりの作家たちもそれぞれヨーロッパへと渡り、現地で風景を写生したり、美術館で作品の模写をするなどしました。
また、日本画家の土田麦僊(1887-1936)も、1年半にわたりヨーロッパに滞在して西洋美術を学び、新たな日本画の創作に生かしました。麦僊の現地でのスケッチのほか、帰国後に描いた日本画もあわせて紹介します。

    

左:高村真夫《ラバクール村》1915年 
右:土田麦僊《鮭之図》1924年 ※前期展示


展示室3 「三芳悌吉 絵本の仕事 ―科学の眼差し」

新潟で育った洋画家・三芳悌吉は、絵本でもよい仕事を残しています。
得意分野は〈科学絵本〉。絵本原画とその制作過程の資料を紹介することにより、三芳の科学的な思考と眼差しに迫ります。

前期展示( ~10月29日㊐)『川とさかなたち』(1984年 福音館書店)
川の源流から海に注ぐまでの各環境と、そこに住む魚をはじめとした生き物を、絵でわかりやすく示した絵本です。


『川とさかなたち』表紙

 

左:三芳悌吉《川とさかなたち 原画2》1983年
右:制作準備資料 1983年

 

後期展示(10月31日㊋~ ) 『ある池のものがたり』(1986年 福音館書店)
新潟市に実際にあった「異人池」が、うまれてから姿を消すまでの様子を、
移り変わる時代とともに描いた絵本です。

『ある池のものがたり』表紙

 

左:三芳悌吉《ある池のものがたり 5》1986年
右:三芳悌吉《ある池のものがたり試作 5》1986年

 


作品リスト(前期)(516KB)
作品リスト(後期)(503KB)
チラシ(9MB)

※会期中展示替えを行います。
 前期:~10月29日(日)  後期:10月31日(火)~  

基本情報

会期

2023年09月12日(火) ~ 2023年12月17日(日)

開催時間

9:00~17:00
券売は16:30まで

休館日

9/19(火)、25(月)、
10/2(月)、10(火)、16(月)、23(月)、30(月)、
11/6(月)、13(月)、20(月)、27(月)、
12/4(月)、11(月)

観覧料

一般430円(340円)
大学・高校生200円(160円)
※中学生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金 
※大学・高校生は学生証を提示してください 
※障害者手帳をお持ちの方は免除になります。手帳をご提示下さい

会場

新潟県立近代美術館
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