学芸日誌⑤ 「友の会」でサポーター仲間入りを

2018年11月29日

 新潟県には県立の美術館が2つあります。近代美術館(長岡市)と万代島美術館(新潟市)です。近代美術館に館の活動を応援してくれる「友の会」があり、事務局もあります。名称は「新潟県立美術館友の会」といいます。「近代」が付かないのは、会員の皆さんが2つの美術館共通の会員となっているからです。平成30年度の会員数はおよそ1400人。平成30年7月、改修工事のため休館となり翌年夏までおよそ1年間休館しているため、いつもの年より少し会員の方が少なくなりましたが、それでも1千人台の会員の方から応援していただいていることに深く感謝しております。
 友の会の活動の中で人気があり、毎年恒例のイベントとなっているのがバスでワイワイ、楽しく行く美術鑑賞ツアーです。平成30年は8月に大地の芸術祭(新潟県十日町市)、10月には長野県の諏訪湖畔にあるハーモ美術館を訪れました。8月は自然の中で繰り広げられる現代アートに、ハーモ美術館では1カ所で国内最多の9点が展示されているアンリ・ルソーの作品などに感動して帰ってきました。この前の年はオープンしたばかりの富山県美術館、前々年は金沢21世紀美術館を中心に訪ねました。
 会員の皆さんが力作を持ち寄る友の会文化祭・作品展や、美術館が開催する展覧会のポスター・チラシなどを発送する作業をサポートするボランティア活動なども行っています。会員同士が親睦を深める交流会も開かれ、遠く離れた新潟市や上越市からも駆けつけてくれます。
 会費は一般会員が年2、000円です。特典がいろいろあります。モニター鑑賞券2枚を進呈、近代・万代島両美術館それぞれ年4、5本ある企画展のうち2本をこのモニター券で鑑賞できます。ほかの企画展は優待料金で観覧可能です。このほか展覧会の図録が10%引き、万代島美術館が入っている万代島ビル内のカフェやレストランの利用額も10%引きです。友の会会報・美術館だよりもお送りします。学生会員、法人会員もいます。
 さあ、一緒にアートの世界を楽しんでみませんか。詳しい内容は新潟県立美術館友の会HPをご覧ください。また問い合わせは友の会事務局、0258(28)4419まで

(館長 木村哲郎)

平成30年8月の美術鑑賞ツアーで訪れた大地の芸術祭・川西地区の里山アート動物園