パリへ-
洋画家たち百年の夢

概要

東京上野にある東京藝術大学とその前身である東京美術学校の教員・卒業生の名作約100点を通して、近代日本洋画のこれまでの歩みを振り返り、その将来を見つめます。
気鋭の画家としてパリから帰国した黒田清輝は、明治29(1896)年東京美術学校に西洋画科が新設されると、その指導的立場に就き、美術団体「白馬会」の説立とも併せて、日本の洋画壇を形成していきます。以降、1900年のパリ万博参加を契機として、画家たちは新しい表現と思想を求めてパリをめざし、その成果と葛藤は日本の洋画壇に大きな影響を与えてきました。留学を終えて帰国した和田英作と浅井忠は後進の育成に邁進しました。また藤島武二、梅原龍三郎や安井曾太郎は、西洋画の伝統に日本の感性を融合させた独自の表現世界を展開します。1920年代以降は、パリ画壇の寵児となった藤田嗣治をはじめ、画家たちは国際性と個性の両立を模索しました。そして画家たちの挑戦は現在も続きます。明治から平成まで、パリへ渡った洋画家たち百年の夢の軌跡をたどります。

基本情報

会期

2007年06月23日(土) ~ 2007年08月05日(日)

会場

新潟県立近代美術館
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