スウェーデンの国民画家 カール・ラーション展

概要

カール・ラーション(1853-1919)は、スウェーデンの国民的画家として親しまれ愛されています。彼の画集は何度も出版され、日本では「わたしの家」が絵本として紹介されました。ラーションは、苦学ののち、フランスのグレー村で外光主義に基づく水彩画によって成功をおさめました。その後ストックホルム西方のスンドボーンに移り、スウェーデンの伝統的な家庭を築き、そこで独自の芸術を作り上げました。彼が描いた詩情あふれる田園風景や温かい家庭、家族や子供たちの姿、家具や織物などの室内装飾は、そこでの生活を基盤に生まれたものです。また彼は「日本は芸術家としての私の祖国」と言うほどジャポニスムに強い関心を持ち、水彩画の線描や鮮やかな色彩にその影響を見ることができます。祖国を、家族を、田園生活を愛したカール・ラーション。彼の描いたみずみずしい魅力にあふれる油彩、水彩、素描など、作品134点を展覧します。

基本情報

会期

1994年08月27日(土) ~ 1994年09月25日(日)

会場

新潟県立近代美術館
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